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グリーンハウス カタログ表
グリーンハウス カタログ中面
・・・・・上のパンフレット及びプラント・ウェア ( 器 ) などのデザイン&トータル・プロデュースは
グリーンハウス・柳原廣也氏によるものです・・・・・

VANには色々な事業部が有りました。

組織図(STRUCTURE)の中にも掲示しましたが、MINI BOYS、 HOLIDAY CLUB、 VAN HEUSEN、などの事業部の中に“404事業部”というセクションが有り、“ファッション・バー404”を運営するなど、他の事業部とは少し違う動き、つまりより独自性の高い活動をしていたわけです。

例えば、VAN本館角のとても小さな三角スペースで、主にTシャツ等を大胆なディスプレイで販売する“ALL MY T”やここに揚げる“GREEN HOUSE ( グリーンハウス ) ” も404事業部の管轄でした。
このグリーン・ハウスは、まだインテリアという表現や概念そのものも世の中に良く知られていない時代で、一般家庭室内に緑のプラントを置くなどとは考えも及ばなかった頃に始められました。

そのグリーンハウスから定期的に発行されていたのが上の “ GREEN HOUSE 404 ” というタブロイド誌です。
扱っている商品をみると、それぞれの植物名は記載せず、プランター ( 鉢や鉢カバー ) のみの紹介に留まっています。
何でプラントの名前を載せなかったかは判りません。
写真を見る限りポトス、アイビー、モンステラ、ドラゴン、ゴムの木、ドラセナ類と当時としては多品種に渡っています。
因みに当時商業施設で見たプラントは“カポック”と“ポトス”が圧倒的に多かった記憶が有ります。

このようなインテリアとしてのプラント(観葉植物)提案は、とても斬新で時代を先取りしたものでした。でも余りにも早すぎたという事です。室内プラントが日本で注目され始めたのはおよそ10年後の1980年代に入ってからだったのです。

404 ( ヨンマルヨンと呼びます ) というちょっと変わった名前ですが、VANには “ 303、505、707 ” 等と言う商品名が付いたアイテムが有りました。
具体的にはスキー・アイテムで、私も505と言うスキーの板を持っていました。303が一番廉価で、数字が大きくなるほど仕様と価格が上がるモノだったと記憶しています。そのスキー板、当時の国産板と違い、グラフィック・デザイン的にやっぱり美しいものだったのです、が、何とその美しいロゴタイプが印刷されていた場所は板の中心付近、つまりビンディングを付け靴を履くと美しいロゴが半分以上隠れてしまったのです。裸の板だけを立て掛けてある絵は素晴らしいものでした、しかし・・・!! 本当の意味で優れたデザインとは言えませんでした。

ところで404ですが、名前の由来は多分356別館と似たような意味合いで、北青山本社の電話局番が404だった事からだと思います、違っていたらご免なさい。
そこから派生し、ブランドとして同じ系列の呼称が一連で登録されていたのだと考えられます。



ALL MY Tショップ ファサード

北青山3丁目交差点に面した、VAN本館のテイメン寄りに有った、たった5u強程の三角スペースに、上のような細く縦長の前面ガラス窓仕様“ALL MY T”が有りました。

高さは7mは超えていたと思います。店の天井近くにもT-SHIRTがディスプレイされ、外苑前方向からはとても目立つポイントとなっていました。
もしお客様が上の方のシャツを見せて欲しいとなると、店員は長さが3メートルは有ろうかというフックを取り出し、上から慎重に降ろしていました、前面ガラス張りという事もあり、夏場の暑さも厳しく、接客には苦労していたようです。柳原さんご苦労様でした。因みに写真左下方に“PUSH”と言う文字が見えますが、暑さ等の為販売係が常駐出来ず、呼び出しボタンを押して来店を告げてもらっていました。



404シルバーウォッチ

404CHOPで制作、販売したオール・シルバーの時計です。当時としてはとても斬新なデザインで注目を集めましたが、違う観点からも衆目を集める事となりました。それはメカにとって致命的な瑕疵で、すぐに販売中止処置を取られてしまいました。
ですから今となっては希少性の高い ? ? ? 物となっています。(写真提供:元VN大塚氏)




404CHOPのシルバー・シリーズ、“オイル・ライター”です。
極めてシンプルで、個人的には、タバコは吸いませんが、好きなデザインに入ります。
ライターとしての機能は35年以上経った今でも大丈夫です。
純銀製(スターリング・シルバー)のため大分黒ずんでいましたが、銀磨きで黒ずみを落としてから撮影しました。





“VAN SITE”GREEN HOUSE 1
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