VAN SITE グリーンハウス1

上はVAN PRESS 1975年3月1日号に載った“Ｂ1(ビーワン)”のオープンを告知する記事。
キラー通りに面した“GREEN HOUSE”の地下1階に開店しました。

VANでは、ネーミングにそのもののロケーションを顕す言葉が時々使われます。
Ｂ1の名前の由来も、地下一階という事から“Ｂ1”の名が付けられました。

【　余談ですが、表参道原宿駅近くに有る“モリハナエ”さん関連企業の美容室“STUDIO VOICE”地下のイベント・スペース“The Ground（ザ・グラウンド）”はVAN SITEサイト管理人が名付け親です。
1980年代初頭、モリハナエビル、イベントスペース担当者から、名前が決まっていなかったThe Groundオープン準備当時『　何か良い名前ないですか　』と、相談され、幾つかその場で案を出したところその中の1つに後日決まったという経緯が有ります。　】・・・・・・・・・・これもロケーション状況から決めたような物です。
因みに、ザ・グラウンドのWeb上での紹介は以下の通り、現在も運営されているかは不明です。

ザ・グラウンド
東京都渋谷区神宮前６－３１－１５　マンション３１　Ｂ１Ｆ　

ファッションショー、展示会、会議、セミナー、パーティ等の各種イベントに最適です。お気軽にご利用ください。

▼ホールの概要
名称:	ザ・グラウンド
フリガナ:	ザグラウンド
所在地:	〒150-0001　東京都渋谷区神宮前６－３１－１５　マンション３１　Ｂ１Ｆ
利用状況:
アクセス:	地下鉄千代田線明治神宮前４番出口より徒歩０分。ＪＲ原宿駅表参道口より徒歩３分。
▼各施設の概要
総施設面積:165 m²
付帯施設:
付帯設備:
▼お問い合わせ・お申込みについて
お問い合わせ先:	（株）ハナエモリ　インターナショナル

“B1”は、いわゆるレストランですが、非常にユニークな特徴が幾つか有ります。

特徴その①・・・インテリアとして使われている椅子やテーブルが、総て不揃いの物で構成されていて、しかも普通のレストランではとても使われそうもない物をコーディネイトしている。記事中の写真にも有る“床屋の椅子”などはその典型です。

特徴その②・・・店内にあるインテリア、椅子、テーブルなどを販売してしまう。
こんな事、普通やりませんよね。

特徴その③・・・一般客に食べさせる物ではなくケーキ類であれば、時間を限定して、社員が自分でＢ1の厨房を使い、調理できる。記事中にも有りますが、時には石津社長の手作り料理が食べられたり、また時には“グリーンハウス”店長のＹ氏が調理した物を仲間内で食べたりしていました。因みに石津社長のオリジナル・レシピによるシチューはランチ時の人気メニューでした。

勿論、保健所等の指導に基づき、法令遵守(今風に言えば、コンプライアンスですか!!!)、許可は当然取っています。以上の他にも、考え付く限り自由な発想で、やりたい放題、ただ食べるだけの場所ではなくエンターテインメント性を盛り込んだ、レストランと言うより、“溜まり場、食事をしながらクラブ活動を楽しむ部屋”という呼び方の方が似つかわしいかもしれない所でした。

またまた余談ですが、サイト管理者は、ある時社長秘書のＴ氏から突然社内電話をもらい、『明日、山中湖畔に有る“VAN雅楼（別名 : もうびいでいっく）”に行ってくれ。』との命を受け、何事かと販促の新庄君共々いそいそ向かうと、そこには石津社長と確か日本テレビ?? かフジ??だったと思いますが、撮影スタッフが居たのです。
現場の状況から内容を聞いてみると、社長が手作りカレーを作り、それを我々２人が美味しそうに食べる所を総てビデオ、否、フィルムに収録するとの事。
カレーなら任せて欲しいと思っていたのが運の尽き、当時、私の大の苦手、殆ど口にした事が無かった鶏肉、鶏がらスープ仕立ての社長特製カレーだったのです。しかし社長を含めて３人しかその場にはおらず、ごまかしようがまったく無いという状況に追い込まれてしまいました。
人生最大のピンチ、収録された物は必ずオンエア―されるという話に、正直ビビりました。
そのオンエア―は残念ながら残っていませんが、食べっぷりのぎこちない事、最悪でした。我慢、我慢と自分に言い聞かせながら、しゃにむに食べたのを覚えています。
『社長、御免なさい。』
結末は・・・・・・皆さんのご想像にお任せします。

VAN PRESS、 1975年3月15日号に掲載された記事。
“Ｂ１”は全てセルフサービスで営業されていました。カレーライスなどが人気で、味付けは石津社長直伝です。

右下の枠内は、ＩＤスタッフ、阿部さんからのコメント。
各支店・営業所からの情報の集まりがやや少なかったのでしょうか。