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青春VAN日記36

<横田店長の販売社員トラッド教育講座>

Kentブランドの歴史は、戦後まもない大阪の北炭屋町に始まった。

中国天津から帰国した石津謙介氏は、この地でヴァンヂャケットを創設した。(1951年)

1960年、ネーミングの天才である社長は、ご自身の名前の“Ken”と
大川照雄専務の“
Teru”、高木一雄専務の“T”、から、
Kent”ネームを考案し、商標登録した。(石津社長談)

大阪時代の初代責任者は安田部長。
大人向けの高級紳士服を作っていた。

(この当時のVAN大阪本社の跡地が後年の“アメリカ村”である。)

そして東京に進出を果たした後の1966年1月、石津社長は辞令を発し、Kentブランドの企画制作責任者に“くろす・としゆき氏”(1961年入社)を任命した。この時から、Kentは本格的なtraditionalclothingとしてのスタートを切ることになった。

Kentとは (以下、くろす部長原文のまま掲載します。)

健康で明るいアメリカのキャンパス・ルックのVANに対して、もっと大人っぽい、より本格的な紳士の服装の象徴がKentです。Kentはアメリカにおける最も英国的なニューイングランド(東北部)地方を中心に発展したトラディショナル・ルックを基に、英国のカントリイ・ルックやスポーツ・ウエアなどのアクセントを加えた本格的な男の装いのすべてです。
イングランド南東端にある風光の美しいKENT州を我々のチョップ名に選んだのも、Kentの商品イメージとピッタリ結びつくと考えたからです。

Kentのポリシイ

Kentには流行商品はありません。
オーバーな表現をすればそれが我々のポリシイでもあるのです。
ヤングメン市場を見わたして下さい。何かが流行すれば、それっとばかりにどのメーカーも飛びついて、あっという間に同じような商品が市場に氾濫する。あげくの果ては商品寿命を自らの手で縮め、そして値下げという悪い循環に入ってしまうのが多いようです。
我々Kentの第一の狙いは寿命の永い商品を創るという事です。

そのためには、終始一貫したポリシイを持って商品作りをし、
そのポリシイをご理解頂く
お店でのみ販売して頂くこと以外には考えられません。
そのポリシイとは、常にトラディショナル・クロージング(基本的な服装)を追求することです。
我々Kentの服装は、決して流行に左右されない、いつでも必ず無ければいけないもの、いわば米の飯のような存在になることを心掛けています。といっても頑固に毎シーズン同じものばかりを作り続けているわけではありません。
Kentとして取り上げなければいけない流行や素材はどしどし加えてゆきます。

・・・・・・・・・(本文はさらに続くが、この辺で。)
                            つづく




1987年、とある集いでのくろす氏(左)と高木社長。 




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