【 1972年6月1日号 】
VT(東京)、VО(大阪)で1973年採用予定者向け、入社試験実施さる。
東京は南青山に有る、これまたVANとの繋がりが深い青山会館で、大阪は化繊会館でそれぞれ大卒予定者向け入社試験が行われました。この日は筆記で、能力(基礎学力)試験、一般常識試験及び小論文、性格検査の4種。
能力試験は得点により−3〜+3までの7段階に区分けされるものでした。この内〇(ゼロ)段階を越えないと、まず最初の関門で振り落とされました。
一般常識はVAN社内で考えられた問題が例年出題され、机上の勉強だけではなかなかにてこずる、チョットひねくれた問題が出される事が多かったように思います。小論文も個人の持つ特性、ユニークさが要求され、また性格検査も侮れず、基本的にA、B、C、D、Eの5型+亜型に分類、この内B型・E型などになった場合は面接でよほど良い点を取らないと落とされるといった具合でした。
そしてココで残ったものだけが希望職種により、実技(作品提示)などを経て別の日に実施される面接を受け、最終内定者となる仕組みでした。
この面接も人事部関係者によるだけではなく、販促や宣伝、営業、更には製作・企画からも面接官としてチーフ・ヘッドクラスが参加し、受験者にとってなかなかに的を得た、ユニークな質問が多く出ていたように記憶しています。
なにしろ面白い面接風景でした。
それなりに難しかったのですよ、VANの入社試験は。 |