続・青春VAN日記15
大商社から和解を勝ち取れたことは、ヴァンヂャケット復活の可能性が大きく高まった事を意味する。
旧ヴァンヂャケットが保有していた全てのブランドを、新ヴァン社が引き継ぐ事が決定した以上、後はどのような新会社を創り上げるのか、その会社作りが目標となる。
いまだかつて、破産から自力復活した企業の例は、歴史上極めて少ない。もし、私達がこの先、立派にヴァンヂャケットを復興する事が出来れば、文字通り、破産からの自力復活を成し遂げる企業の“VAN(先駆者)”である。
私達の意気は、いやがうえにも高まるのであった。
この和解の大ニュースは、またたくまに日本中に広まった。
社員同様に、復活を期待する親愛なる諸誌が、さっそくの大特集記事を組むのであった。
@(平凡パンチ5月19日・VAN復活特集号)
A(ポパイ6月25日号・再興特集号)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく
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