続・青春VAN日記29
ヴァンカンパニーの巻 その13(1981年12月)
<Kent-SHOPの年末イベント>
☆第二回青山Kent-Shopファミリーパーティ1981
年末が近づいてくると、常連のお客様方から声が掛かりだす。
「今年のケントパーティは、いつやるんですか?
今年も石津先生とお会い出来るのを楽しみにしてるんです。絶対にやってください。恒例にしてください・・・!」
思いは私も同じだった。
・・・ただ単に商品を販売するだけでは、Kentではない。
日本のトラディショナルを提案するブランドとしては、商品に付帯するライフスタイルの世界を演出しなくてはならない。
Kentの服を身にまとった時、どんな店で、どのような食事をして、どんな音楽を聴いて、どんな彼女と、どんな会話をすれば・・・
かけがえのない人生のひと時を、より充実した楽しいものにする事が出来るのか・・・。
我がお客様方には、Kent商品の持つ本来の使用価値だけに止まらず、付加価値である夢とファンタジーの世界をもお持ち帰り頂きたい。
“ファッションとはライフスタイル”である。(石津謙介)
Kent-Shopならではの、トラッド・パーティをやってみたい。
そしてお客様方にとってはなによりも、石津先生を筆頭に日本のトラッドを創り上げた諸先輩方と同席しての直接にお話を伺い触れ合うことが出来る、かけがえの無い至福の一夜を。
まさに青山Kent-Shopならではのパーティ作りを考えた。
石津会長は、御自ら、お客様全員へのお土産まで用意して下さった。
第2回青山Kent-Shopファミリーパーティは12月19日、六本木テニスクラブにて開催された。
夕刻より始まったパーティは大盛況となり、閉会時間を迎えてもお客様方の興奮は収まらなかった。
この日、同夜。親愛なる“青山ブルーノット・アイビークラブ”のクリスマスパーティが青山“かめい東京”にて同時開催されていた。
石津会長と私は、事前の招待を受けていたので、Kentの御常連様を伴ない、急きょ参加させていただいた。会場には、ボートハウスさん、クルーズさん、プレッピーさん・・・、1アイビークラブのパーティとは思えない程、業界お馴染の顔ぶれが揃い、石津先生を囲んで、第1期、2期、3期のアイビーボーイ達は親交を深め、楽しい“VAN-TOWN青山”の夜は更けてゆくのでした。
☆ 「東京アイビークラブ連盟」
この年、都内近郊社会人・各大学等の数10のアイビークラブが結集し、「東京アイビークラブ連盟」組織が結成された。
12月23日、青山ベルコモンズ大ホールにおいて、東京アイビークラブ連盟主催のアイビークリスマスパーティが開催された。
メンクラ・平凡パンチ・ポパイ・ホットドッグ誌等で掲載されたお馴染のアイビークラブ達が総結集した。
ヴィーナス・私・コージさん達がゲストであった。
各グループによる“アイビーファッションコンテスト”や“ビール早飲み競争”“ダンスコンテスト”等が行なわれた。
(・・・やがて、これらの“アイビーパーティ”熱は、各誌面に紹介されたこともあり、ヴィーナスのヒットもあり、全国各地に存在するたくさんのアイビークラブへと熱病のように広まっていくのであった。・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく
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