“大変貴重な資料が京都の能勢さんから届けられましたので、ここでご紹介いたします。
能勢さんによりますと、この小冊子が編集・発行されたのは、多分1961年頃と推測されるということです。
何故なら、
@、1959年に石津社長がアイビー・リーグ他アメリカ視察のため渡米。
A、1960年、石津祥介、後の副社長が婦人画報社よりVAN JACKETに入社し、時を同じくして東京支社に
企画室が創設される。・・・・・・・・・・さらに
B、1961年、谷ヘッドやくろすさんがその企画室に加わり、VAN JACKETとして本格的に“ IVY ”に関する
“もの作り”が始められた。
と言う事だからです。
執筆者の記載は有りませんが、文頭が石津社長、4ページ以降は企画室の中で練られたものではないかと思われます。
いずれにしても、VAN JACKET設立10年程に編纂されたこの小冊子に書かれている事柄から、当時のVAN JACKET中枢にいた人々が、その後のVANの骨格となる“ IVY ”をどのように捉えていたかを知る上で貴重な資料ということが言えるのではないでしょうか。少し見難いですが、総てを読んでいただければと思います。
また一部のページに、いわゆる『スワッチ(生地見本)』を手作業で貼り付けて有りますが、この手法は後の各CHOPシーズン・カタログの中に取り入れられた手法で、大いに興味の湧くところです。(大変な手間と注意力を要する手法です。)
因みに掲載写真が歪んでいますが、スキャナー読み込みによる小冊子の折れが心配で、カメラ撮影により取り込んだ為の歪です、ご了解の程を。 |
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