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当時、VAN JACKETの関連会社“ arflex社 ”に“オレンジハウス事業部”が有りました。
住環境を扱うアルフレックスに、家庭雑貨を扱う部門が存在してもおかしくは無いわけで、青山3丁目交差点を霞町の方に向う通りの左側に第1号店を開店したのです、1973年だったと思います。

“オレンジハウス”の設立コンセプトと言うと大げさになりますが、
VANが提唱した60年代の衣類環境、特に男性達が置かれた状況が『ドブネズミ』と称されるビジネスマンの背広に代表されるような事からの脱却を謳い、メンズ・ファッション、男の着こなし、などの言葉とともにマーケットに浸透して行ったのと同じように、一般家庭の台所にも意識革命を起こそうとしたのがこの“オレンジハウス”でした。

雛形としてはアメリカの“ポタリーバーン”や“クレイト&バレル”、などのショップを1970年代初頭に現地調査したと聞いています。





何しろ当時は台所用品といえば、茶碗屋さんと呼ばれていた雑貨商に行き陶器類を、また金物屋さんに行きフライパンなどを購入していた時代です。もちろん百貨店でも茶碗売り場で扱ってはいましたが、まとまったデザイン、レイアウトで販売されていたようには見えませんでした。

それをいわゆる茶碗類を販売するような店構えではないファサード・デザイン、店内レイアウト及び洗練されたマーチャンダイジングで、格好良く、スマート( 実用性は言うまでも有りません )に、一般家庭雑貨を見せたのが、日本では多分オレンジハウスが初めてではなかったかと思います。

ものの見事に女性層の心を掴み、家庭雑貨部門の一大エポックを作り上げる事となったのです。

オレンジハウスは、当時の人気女性誌、ananやnonnoなどを中心に雑誌広告やタイアップを、
またいろいろなパンフレットなども自社で企画・デザインし展開していました。

そのパンフレットの一部を以下にご紹介します。



上掲ディスプレイ状態の写真の撮影場所は青山3丁目交差点近くのオレンジハウス青山店店内だったかも・・・。



(以上、資料提供 能勢氏)







下にご紹介するのはVAN JACKET倒産後(1979年頃)のオレンジハウスでは有りますが、VAN取締役だった岡野氏が率いる“オカノアソシエイツ”がVAN当時のオレンジハウス・スピリットを引継ぎ、全国に展開したオレンジハウスのマニュアル及び商品カタログの一部が見つかりましたので掲載いたします。オレンジハウスのロゴタイプはVAN当時のものと変わり有りません。





オレンジハウスの紙袋、デザインはVAN時代と変わっていません。





“VAN SITE”ORANGE HOUSE 2
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