日銀が 「 麻薬中毒の日本 」 に打つべき次の一手
金融政策決定会合で日銀は本当に動くのか? ( 小幡 績 : 慶應義塾大学准教授 )
日銀が7月31日までの政策決定会合で金融政策を変更するのではないかという憶測が飛び交い、10年物国債の金利は一時これまでの0.03%程度から一気に0.11%まで急上昇した。
日銀は、この観測による金利上昇を抑え込むために、緊急の指値オペを実施。
これまでの0.11%の指値から0.1%に引き下げるという異例の対応でしのいだ。
そもそも金利水準を指定して買い入れを行う指値オペ自体が異例の対応であり、その金利水準を引き下げてでも対応したのは、日銀にとっても危機感が大きかったからだろう。
この日本国債の金利上昇は世界の国債市場に影響を与え、先進国の国債金利は軒並み上昇した。
日銀の出口観測が強まったということだが、なにしろ日本の国債市場は世界に影響をほとんど与えない、日銀の異常な金融政策による歪な市場であるから、これまでは世界の金融市場への影響はまったく無視されてきた。
今回の事態は異例の現象であった。
「日銀は7月31日に動く?」その答えは・・・・・・・・・・・・・
東洋経済オンラインへ
|