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青春VAN日記38

<横田店長の販売社員トラッド教育講座>

トラデッショナルな男の装いは、“お洒落”より“身だしなみ”を重要視する。“身だしなみ”を理解するためには、教養・知識を高めねばならない。人間社会を知らねばならない。そして、社会の中の“自分”というものを知らねばならない。

汝自らを知れ(ソクラテス)

これは古くからアテナイ・デルフォイにあるアポロ神殿の門の上に刻まれて「身のほどを知れ」と人間を戒める言葉であった。

 あなたは、次のことをどう思いますか?

・・・親のすねをかじる学生が、超高級バッグやローレックスを身に付けている。

・・・六畳アパートに住んでいるサラリーマンがベンツに乗っている。

・・・若い大工さんが作業着を着ないで、ピアスに指輪、イタリヤ製高級ジーンズで仕事。

・・・糊の効いた白衣を着ないで診察するアルマーニ姿のお医者さん。

・・・ヨーロッパ調の服を売っているのに、ケントを着ている販売員。 (・・ま、いいか)

世界の一流品と呼ばれるものには、すべてbecause(機能、歴史、ストーリー)が有ります。

上記の方々は、ブランドの製作者が“この様な方々に、このような時に使って頂きたい”と願った“本来の機能”の対象となる人達でしょうか?・・・フランス王室の貴婦人たちが、“船遊び・水遊び”の時に、濡れないようにと御用達の馬具屋のグッチさんが作ったコーティングのバッグは、本来学生やOLが満員電車で持つものでしょうか?

以前にも説明しましたが、衣服には“機能”があります。学生には良く遊びよく学ぶために手間とお金の掛からないカジュアルな服。政治家には政治家らしい格式のダークスーツ。銀行家には銀行家らしい信用のバンカー・ストライプ。芸能人は人目を集めるために必要な派手な色・柄・形。料理人や医者には清潔な白衣。労働者には汚れが目立たず働きやすい作業着。・・・などなど

はたして自分は人生で何をしようとしているのか?
目標の無い人に格好良さは必要無いのです。

そしてそれぞれの職業や道で成功するためには、かつてその道で成功を収めた先人たちの着こなし方や服の機能を、学ばない手は無いでしょう。

社会を知れ

たとえば、欧米の一流レストランでのお話。
一流店では、それなりの服装やマナーが必要とされます。ある男が、ディナータイムに、“シャツにジーンズという軽装”でおとずれました。コンシェルジェは、入店はさせましたが、たいしたお客様ではないと判断してしまい、その店自慢のワインやスペシャル料理ではなく、一般的な料理をおすすめしました。男は食事の後に思いました。「なんだ、噂ほどでもないな。」

次に、“オーダーメイドのスーツに世界の高級品を身につけた男”がおとずれました。店では、このお客様こそと思って、最高のワインと料理をおすすめしました。ところが、この男は教養とマナーを持ち合わせてはいませんでした。ワインの名も料理の食べ方も良く分からず気の効いたサービスの応対にも疲れてしまい、名物料理の美味しさも分かりませんでした。そしてたいしたチップも払わずに店を出ました。「なんて高い店なのだろう」・・・店もお客も双方がっかりしました。

二人のお客もお店にとっても、皆が不満足な一日となりました。
なぜでしょう?

充実した人生を送るためには、社会常識が必要なのです。身だしなみの良い人とは、ある意味で“分相応”(衣服の表意機能)を理解している人のことでもあります。

彼を知り己を知れば、百戦あやうからず。(孫子)
ここで改めて石津先生のお言葉を記します。

男性のお洒落」などというスマートな言葉につられて、一生懸命ファッションの雑誌を読みふけったり、テレビのニュースキャスターの着ている服のマネをしてみたところで、あなたが一朝一夕に洒落者になれると思ったら大間違いである。
というのも、お洒落と言うのはそれほど難しい事ではないからである。要は他人のマネ、特にファッションや流行に振り回されるのではなくて、むしろ人と違った格好をすること。
堂々と自分なりの装いを自信を持って、頑固に押し通すところに個性の主張があり、他人と自分との差をはっきりさせるところにおしゃれの本当の意義があるのである。

ところで、この自己主張というのは、時と場所というものを考える事を前提とする。
すなわち、時(Time)、所(Place)、場合(Occasion)を考えねばならない。この頭文字を三つ集めたものがT・P・Oである。
@    いつ着るのか? A    どこで着るのか? B     なんのために着るのか?衣服にはそれぞれの生い立ちによって“使いみち”“使い場所”がある。
「洋服はTPO、時、場所、目的によって着分けるのが、洋服着用民族の常識」である。

(因みに研究社のLIGHTHOUSEDICTIONARYを引いてみたら、
“TPO”が和製英語としてしっかり記載されていた。
 もちろん、石津先生の作った造語である。歴史はVANを記録していた!)                              
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく




1983年、アイルランド訪問時の素敵な写真、その続きです。

上、小さめなカッター(日本の貸しボートより大分大きいです。)
を漕いでいる写真、少しピンが甘いですが、拡大できます。

右前方(進行方向)に何か障害物でも有るのでしょうか、
とても真剣な面持ちで回避を試みています。

この後はたして無事に・・・・??


日本のレンタルローボートは
こんな大きさです、と言っても
人が乗っていないので判りにくいかな??




“VAN SITE”SEISHUN VAN NIKKI 38
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