続・青春VAN日記20
ヴァンカンパニーの巻 その4(1980年秋)
<ヴァンカンパニー社の設立>は、1979年の年末のことだった。
設立の土台となったのは青山PICK-UP店(1979年4月)であり、
その後に続いたPX店、仙台店、大阪店、静岡店の4店舗であった。
カンパニー社の基本計画は、将来、「旧ヴァンヂャケットの商標権を引き継ぐ新社が出来た時点で、その新ヴァン社から商品を仕入れて販売する」というものであった。
そして、その役員は労組中執メンバーから選挙で決定され、資本金は直営店の作り出した利益からであった。
1980年に入って、4月に破産争議が解決すると、新社発足に向けて、早急に販売会社としての体制作りが必要とされた。
労組は、すでに制作準備活動の始まった新VAN商品の受け皿としても、最後まで残った68人の組合員の職場をつくるためにも、積極的な出店策をとらざるをえなかったのである。
そして1980年9月、ヴァンカンパニー社は秋冬商品立ち上げ期に合わせ、新規店ラインアップを整揃いさせた。
Kent-Shop青山(PICK-UP店が初代Kent-shopとして復活した)
VAN-Shop札幌
VANGUARDS大阪
Kent-Shop福岡
これらの出店により、既存のPX,VAN-Shop仙台、VAN-Shop静岡と合わせて合計7店舗になった。(設計・施工は全て、達人“イケダプランニング”さんである。)
そしてさらに、翌年3月開店を目標にカンパニー社の拠店として“原宿VAN-SHOP”が計画された。
そして新生ヴァンヂャケット社の商品づくりは開始されたのである。
(以下写真はメンズクラブ237号、全国VANショップ特集より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく
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