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続・青春VAN日記78

ケント社の巻 その451984年夏)

<アイリッシュセッタークラブ・イタリア旅行①>

かつての
1968年、ヴァンヂャケット社はイタリアArflex社と海外提携し、翌年にはインテリア部門のアルフレックス・ジャパン展開を開始した。

1970年には、フランスHauser社、米国GANT社と提携開始。

1971年には、米国ブルーベル社と提携してラングラージャパン発足。


・・・石津社長は、連日日夜、海外を飛び回っていたのでした。


そして同年、社長は、イタリア・コルシーニ社とのブランド提携と丸井様での商品展開、を発表されました。

これはV社本来のアイビー・トラッド路線に加えての、MrVanに続くヨーロピアンスタイルの新マーケット開拓路線でした。


社長はV社制作社員を伴っては、たびたびコルシーニ本社のあるイタリア・シエナ市に足を運ばれ、陽気なイタリアの方々との交流が有ったらしいのでした。

気さくな石津社長のお人柄は、イタリアファッション界の雄・コルシーニ氏や、アルフレックス等の実業界の著名な方々にも喜ばれたようで、1972年には、VANPRESS記事にもあるように、シエナ市の文化・経済発展に協力されたということで市より表彰され、シエナ名誉市民の称号を贈られていたのです。



会長談
・・・イタリアには何回足を運んだことだろう。
数をこなしているうちに、すっかりイタリア好きになってしまった。

ボクは率直なイタリア人気質が気に入ったし、イタリア語の、あの響きが又たまらないとマネしているうちに、片言ながらも喋れるように
なってしまったほどだ。・・・おかげで大変なことになってしまった。

イタリアで、演説する羽目に陥ってしまったのだヨ。

演説の舞台は、中央イタリアにあるシエナの街で行われる“パリオ”という時代祭の前夜祭。

この祭りは、世界三大祭のひとつに数えられるほどの大規模なもので、そのメイン・イベントは裸馬の競馬。


前夜祭には大盤振舞のワインパーティが開かれ、飲めや唱えの大騒ぎをやらかす。

ボクはこの公式の席でのスピーチを依頼されてしまったんだ。

ボクは、前の日にスピーチ原稿をイタリア語に翻訳してもらい、それを何度も練習し、単語の意味をひとつずつ頭に入れていった。

おかげで、日本の競馬話にふれたボクのスピーチは非常に大ウケで、祭りの当日には、ボクはなんと市長のとなりに座らされたぐらいだ。・・・。



1984810
成田空港VIPルームに集合したアイリッシュセッタークラブのメンバーは、会長の旅心をそそるイタリア体験談をお聞きし、一同これは面白そうだ!とアリタリア航空のジャンボ機に搭乗した。

そして心は一路 “全ての道はローマに通ず” とばかりに “天正の少年使節団”の如く勇躍・出発するのでした。



イタリア旅行日程

812日 ローマ

  西欧文明の魁、偉大なるローマを見聞する。

  映画“ローマの休日”コースを堪能する。


  (SAVOIAホテル泊)

814日 アッシジ

  テヴェレ河を渡り“我来たり”。
  太陽の道を走り、
歴史の中世都市、
  ペルージャ・アッシジ見学へ。


815日 ツアーのハイライト、シエナ市熱狂“パリオ祭”

  (
CIGAH泊)

817日 フィレンツエで中世ルネッサンス文化を再履修。  
  (プラザ
H泊)

819日 リミニでリゾート、アドリア海で海水浴。
  
  (リミニグランド
H 泊)

821日 憧れの水都・ベニス。
  (天皇陛下も宿泊したダニエリエクセルシオール
H泊)

823日 ロミオとジュリエットの舞台ヴェローナを味わう。

824日 ミラノ

 一応?イタリアンファッションの勉強(ド
ーモねえ?)

  (プリンチぺ&サボイア
H泊)

826日 成田帰国            




さて、

子供の頃には、“ローマの休日”のお姫様ヘップバーンに憧れ、文部省推選の歴史大スぺクタル洋画のクレオパトラ・スパルタカス・ベンハー・シーザー・ハンニバル・十戒・偉大なる生涯・・・等々

の教育映画で育ち(・・鉄道員・禁じられた遊び、も良かったね)、青春時代には、アリダケツリ、ミルバ、ジリオラチンクエッティ、伊東ゆかりのカンツオーネを聞き、音楽のテストではナポリ民謡を歌わされ、古代ローマ史の期末試験等では、皆成績の良かった団塊世代の御一行!

そして、

アイビースタイルに夢中の青年時代を送り、アメリカ大好き人間で、ヨーロピアン・スタイルや伊・仏デザイナーファッションには、どちらかと言われずとも、興味の無かった団塊世代の御一行!

こんなトラッドクラブのメンバー達が行くイタリア旅行とは???

はたして、アイリッシュセッタークラブ御一行のイタリア旅行は、いかが相成りますことやら・・・?






・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく








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